樂園

おづおづとその瞳《め》をみひらくわたしの死んだ騾馬、わたしを乘せた騾馬――記憶。世界を失ふことだ。それが高貴で淫卑なさろめ[#「さろめ」に傍点]が接吻の場《シイン》となる。そぷらの[#「そぷらの」に傍点]で。すべてそぷらの[#「そぷらの」に傍点]で。殘忍なる蟋蟀は孕み、蝶は衰弱し、水仙はなぐさめなく...

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わたしのさみしさを樹木は知り

靡爛せる淫慾の本質に湧く智慧。溺れて、自らの胡弓をわすれよ。わたしの祕密は蕊の中から宇宙を抱いてよろめき伸びあがる、かんばしく。

わたしのさみしさを樹木は知り、壺は傾くのである。そして肩のうしろより低語《ささや》き、なげきは見えざる玩具《おもちや》を愛す。猫の瞳孔《ひとみ》がわたしの映畫《フヰルム...

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〔A` FUTUR〕

[#2字下げ][#中見出し]〔A` FUTUR〕[#中見出し終わり]

まつてゐるのは誰。土のうへの芽の合奏の進行曲である。もがきくるしみ轉げ廻つてゐる太陽の浮かれもの、心の日向葵の音樂。永遠にうまれない畸形な胎兒のだんす[#「だんす」に傍点]、そのうごめく純白な無數のあしの影、わたしの肉體...

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